本日は、「イメージ」というテーマでお話したいと思います。
スポーツの世界では、よくイメージトレーニングというものが行われています。
理想的な動作やフォーム、成果を出している人の動きなどをよく観察し、
まずは頭の中で自分が動作しているイメージを想い描く訓練をし、
実際にそのイメージ通りの動きをしてみるという事を繰り返しながら、
理想的な動きやフォームを自分のものにして、
成果を出していけるようにするのです。
想像、構想、想定、シミュレーション、プランニング、ビジョンなど、
イメージと同じような意味でよく使われる言葉も多く、
イメージする事の重要性は広く認識されているのではないかと思います。
思考は現実化するとも言われており、頭の中で考えている事や、思った事は、
その通りの結果をもたらす事になるので、マイナス的な発想や、
よくないイメージを想い描かないようにする事を心掛け、
出来る限りプラス的な発想や、理想とするイメージを想い描く事で、
よい結果をもたらしたり、引き寄せたりする事ができるのです。
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考えてみればFPの仕事は、イメージする事が不可欠な気がします。
ライフデザインからライフイベント表を作成したり、
ライフプランニング表や収支シミュレーション表を作成したり、
今を起点としてより良い未来を実現させる為に、
夢や目標をもとにイメージを膨らませ、
一人一人生まれも育ちも考え方も生き方も、
収入や支出も貯蓄も投資経験も違うなか、
具体的な成果物としての提案をしたり、相談、執筆、講演など、
イメージしたものをアウトプットしていかなければなりません。
ここで役立つのは、教科書的な知識やググって出てくる情報ではなく、
自らが身銭を切って学んだり、経験したり、
アンテナを立てて得たナマの情報をもとに、
何を聞き、どのような質問をするべきか、
いかに本音を引き出す事ができるのか、何を求めているのかを察知し、
どんな言葉を用いて、どのように伝えるべきか、どのような例えを用いるか、
日頃からありありとイメージしておく事なのです。
イメージがあるから具体的なデザインに落とし込む事ができますし、
想像するところから創造が生まれ、構想を練る事で構造が出来上がり、
思考するところから試行を重ね、無から有を生み出す事に繋がりますので、
日頃からイメージや想像、構想、思考の訓練をしたり習慣化しておく事が、
意外な発想をもたらしたり、咄嗟の際のアドリブ対応に役立ったりするのです。
次回は、「アドリブ」について考えていきたいと思います。