本日は、「自立心」というテーマでお話したいと思います。
今のようなご時世においては、人との接触を避ける必要があり、
FPに限らず、様々な分野で仕事のあり方の見直しを迫られています。
ようやく大企業で踏み出した矢先の働き方改革も、
中小企業にまで、一気に実行せざるを得ない状況に追い込まれ、
一人一人が与えられた職務を遂行するための場所や時間の制約が取り払われ、
自立心が強く求められる時代に切り替わりつつあります。
ただ、仕事のあり方を問う前に、仕事自体が減ったりストップし、
売上や収入も減少するなかで、固定的な経費や人件費をはじめ、
水道光熱費や通信費など、様々な支出のほうは、
そう簡単に減らしたりストップできる訳ではありませんので、
存続にかかわる危機的状況をいかに回避するかが先決です。
また、家庭生活においては、テレワークや時短勤務などにより、
収入が減少傾向にあるなか、家賃やローンの支払いをはじめ、
食費や水道光熱費など、様々な支出は増加傾向にあるなかでは、
生活自体にも支障が出てくるのは、時間の問題となってまいります。
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このような事態を想定した備えをしていたとしても、
先行きが見えないなかでは、将来への不安がつのるばかりですが、
こういう危機的な状況のなかにこそ、
お金の専門家であるFPの出番が望まれるようにならねばなりません。
国や自治体等が提供する様々な金融的な支援策を熟知し、
タイムリーに情報提供を行い、リモート的に実行の援助を行いつつ、
給付金や助成金を受給できるものは受給できる環境整備を支援したり、
収入の柱を増やしたり、不労所得を得たりするための知恵や情報をもとに、
自立心を促しつつ、お金に関する不安を少しでも払拭できるよう、
FPが最前線に立って活躍すべき時なのです。
ですから、自分の会社や生活のことだけでも大変な状況ではありますが、
自立心を奮い立たせて、今の自分ができることは何かを考え、
目の前の支援が必要と思われる方々に、
誠心誠意できることをしていきたいものです。
次回は、「奮い立たせる」について考えていきたいと思います。