本日は、「何もしない」というテーマでお話したいと思います。

「休むも相場」という言葉がありますが、
一旦利益を確定したり、損切りしたあと、すぐさまポジションを持たず、
相場から離れて、次の機会を待つことを言います。

ただ、スマホやパソコンで気軽に売買ができる今のご時世では、
ついつい相場を見てしまい、
タッチするだけ、クリックするだけで取引ができるため、
何もしないという選択を難しくさせてしまうのです。

ですから、相場を見ないということが一番なのですが、
「損切り」と同様、わかっていてもなかなかできないところに、
相場の難しさ、何もしないことの難しさがあるようです。

取引機会が多くなればなるほど、損失する可能性は高まり、
余計なリスクを抱えることになりかねませんので、
投資のプロやデイトレーダーを目指すのではない限り、
ほとんど相場も見ない、ほったらかしにできる方法で、
投資をすることが賢明です。

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一方、人生100年時代に備えて、将来の自分のための年金、
自分年金とか、私的年金を準備しておくことの重要性を学んだとしても、
それをすぐに行動に移せる人は、極めて少なく、
結果的に「何もしない」という選択をすることで、
老後の準備額に大差がつくというリスクを抱える可能性があります。

緊急性がなく、将来予測が立てにくく、
今すぐに受給できるものでもないため、
早ければ早いほど時間を味方につけることができるとか、
税制面でのメリットを確実に享受できるとわかっていても、
何もしないという選択をしてしまう傾向があるのです。


日々相場に関わっている人にとっては、何もしないことが難しく、
投資に踏み出していない人にとっては、何もしないほうが簡単なのですが、
何もしないことの結末を想像してみることで、
ブレーキとアクセルを使い分ける必要があるのかも知れません。

急ブレーキや急アクセルを踏まずに済むよう、
目の前だけではなく、周囲や少し先にも目を配り、
余裕をもってコントロールしていきたいものです。

次回は、「余裕」について考えていきたいと思います。

By hb