微調整

Byhb

6月 17, 2020

本日は、「微調整」というテーマでお話したいと思います。

今や仕事でも必須アイテムのスマートフォンですが、

これまでに小さな改善、微調整を何度も繰り返し、

より使いやすく、便利になり、

持って出るのを忘れると大変なレベルになっています。

微調整とは、部分的に小規模な変更を施すことで、

ちょっとした使い勝手や、機能の不具合を改善したり、

実際に使ってみて気になるところや、

不便なところを解消するための小さな改善、

小さな改良を行うことを言います。

ものづくりの世界では、小さな改善の繰り返し、

微調整の積み重ねが、より便利でより快適な生活につながるため、

お客様の声に耳を傾けながら、試行錯誤が行われており、

作る側の発想や創意工夫をもとにした商品開発と、

使う側のこんな商品が欲しいとか、こんな不便を解消して欲しいという

ニーズをマッチングさせながら、試作品をつくり、実際に使ってみて、

改善や微調整をしながら、よりよいものに仕上げていきますので、

ニーズを的確にとらえ、そのニーズを具現化させることで、

双方に利益が生じることになります。

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ところが、ことお金のビジネスになると、

商品を売る側と商品を買う側で、

利益相反が起こりかねない面があります。

最近、様々なメディアでもよく言われるようになったのが、

「お金のプロの話を信じてはいけない」というもの。

一応、その商品を売ることで手数料を得るプロの場合、

という補足はつくものの、金融機関の職員や、

私たちFPもその矛先に含まれることが多く、厳しい目に晒されながら、

ビジネスせざるを得ない場面があるのです。

ですから、FPとしては、商品販売には関わらず、

商品の選択基準や考え方を伝え、PDCAをフォローする立場で、

FPの意見を鵜呑みにしてもらうのではなく、

あくまでも多様な選択肢を提示するとともに、

自分で計画から実行、評価、改善を行えるようにサポートし、

自ら一歩を踏み出し、改善、微調整を加えられるよう、

自分に合ったやり方を身につけてもらうこと、魚を与えるのではなく、

魚の取り方を伝えるスタンスをとるべきなのです。


次回は、「魚の取り方」について考えていきたいと思います。

By hb