本日は、「微調整」というテーマでお話したいと思います。
今や仕事でも必須アイテムのスマートフォンですが、
これまでに小さな改善、微調整を何度も繰り返し、
より使いやすく、便利になり、
持って出るのを忘れると大変なレベルになっています。
微調整とは、部分的に小規模な変更を施すことで、
ちょっとした使い勝手や、機能の不具合を改善したり、
実際に使ってみて気になるところや、
不便なところを解消するための小さな改善、
小さな改良を行うことを言います。
ものづくりの世界では、小さな改善の繰り返し、
微調整の積み重ねが、より便利でより快適な生活につながるため、
お客様の声に耳を傾けながら、試行錯誤が行われており、
作る側の発想や創意工夫をもとにした商品開発と、
使う側のこんな商品が欲しいとか、こんな不便を解消して欲しいという
ニーズをマッチングさせながら、試作品をつくり、実際に使ってみて、
改善や微調整をしながら、よりよいものに仕上げていきますので、
ニーズを的確にとらえ、そのニーズを具現化させることで、
双方に利益が生じることになります。
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ところが、ことお金のビジネスになると、
商品を売る側と商品を買う側で、
利益相反が起こりかねない面があります。
最近、様々なメディアでもよく言われるようになったのが、
「お金のプロの話を信じてはいけない」というもの。
一応、その商品を売ることで手数料を得るプロの場合、
という補足はつくものの、金融機関の職員や、
私たちFPもその矛先に含まれることが多く、厳しい目に晒されながら、
ビジネスせざるを得ない場面があるのです。
ですから、FPとしては、商品販売には関わらず、
商品の選択基準や考え方を伝え、PDCAをフォローする立場で、
FPの意見を鵜呑みにしてもらうのではなく、
あくまでも多様な選択肢を提示するとともに、
自分で計画から実行、評価、改善を行えるようにサポートし、
自ら一歩を踏み出し、改善、微調整を加えられるよう、
自分に合ったやり方を身につけてもらうこと、魚を与えるのではなく、
魚の取り方を伝えるスタンスをとるべきなのです。
次回は、「魚の取り方」について考えていきたいと思います。