タネ銭

Byhb

8月 26, 2020

本日は、「タネ銭」というテーマでお話したいと思います。

毎年500万円の不労収入を得ようと思えば、
年利5%で運用したとして、税金を考慮せずに、
タネ銭となる投資元本は1億円必要となりますが、
税金を考慮し、不労収入が配当・利子収入の場合、

約400万円の手取り収入となりますので、
現在、労働収入で年収400万円の人には、
配当・利子収入1億円に匹敵するタネ銭を稼ぐ力があるとも言えます。

この1億円のタネ銭を、投資だけで準備するには、
年利5%で運用しながら、税金を考慮せずに、10年で毎年約795万円、
20年で毎年約302万円の積立が必要となりますので、
平均的なサラリーマンには、かなりハードルが高く、
10分の1程度のタネ銭確保を目指すのが現実的な気がします。

つまり、投資だけでゼロからのスタートでタネ銭を確保するには、
かなりの時間がかかり過ぎてしまいますので、
資産形成の初期段階におけるタネ銭の確保は、
まずは、労働収入や事業収入を得る力、
つまり稼ぐ力を増大させることに目を向けることがカギとなります。

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労働収入には、限界があるかも知れませんが、
スキルアップやキャリア形成、営業力強化、コスト削減への貢献など、
まずは会社に貢献するという姿勢をもって、
会社において、なくてはならない存在になることが先決で、
高い給与に見合う人財になることができるに越したことはありませんし、兼業・副業等で、副収入を得るのも選択肢の一つになります。

事業収入には、様々な要因が絡んで参りますが、
人との出会いやタイミング、時代の要請や、ニーズをキャッチして、
アイデアと知恵をうまく活かすことができれば、
収入は青天井となる可能性があります。

いずれにしても、資産形成の初期段階においては、
収入がいくら増えたとしても、可能な限り、支出は現状維持や削減を目指し、
収入を増やしつつ、支出を減らし、生み出したタネ銭を、
投資に回して複利で運用し続けていくという好循環をつくることができれば、
あとは時間の問題になってくるのです。

投資だけでタネ銭を確保するのには、時間がかかり過ぎるものの、投資から目を背けるのは勿体なく、
複利の力を味方につけて、少しでも早く、少ない金額からでも、
投資によるタネ銭確保へのスタートを切ることも大切で、
収入と支出と投資による複利の好循環を生み出すための、
習慣を身につけることにこそ、大きな価値があるのです。

次回は、「複利」について考えていきたいと思います。

By hb