本日は、「複利」というテーマでお話したいと思います。
投資だけでお金を増やすのには、時間がかかるものの、
お金がお金を生むという効果を活用するのとしないのとでは、
資産形成に大きな差が生じるのも確かで、
お金に働いてもらうとか、お金の成る木を持つとか、
お金の置き所を変えるだけで、お金の増え方には大差がつくのです。
複利の計算でよく使われる「72の法則」で、
資産を倍にするための期間や金利を算出することができますが、
例えば、100万円を年利0.2%の複利、定期預金等で運用すると、
倍の200万円にするには、72÷0.2=360年かかりますが、
年利3%の複利、投資商品等で運用すると、
倍にするには、72÷3=24年、
年利6%の複利では、72÷6=12年となり、
数十倍の差が生じることとなります。
もちろん、投資商品での運用は確定利率ではなく、商品によっても様々で、
未来のことは誰にもわかりませんが、過去の実績から言えることは、
大きく上げたり、大きく下げたりするような波がありながらも、
長期間に亘り、分散された商品を保有することにより、
右肩上がりで複利効果が得られていたいうことも事実です。
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有名な投資の200年チャートによると、
1802年に1ドルを金融商品に投資していた場合、
2017年の時点で、金が約67ドル、債券が約3万4千ドル、
株式(全米株式インデックス指数連動)が約2,775万ドルになっており、
長期投資による複利効果の大きさ、パワーがわかります。
お金の置き所を変えるだけで、大差がつくのであれば、
複利効果を活用する投資をしないことは、投資をしないリスク、
投資をしていれば得られるはずの利益を得られない機会損失となるのです。
ですから、収入を増やす工夫をしながら、支出をできるだけ抑えつつ、
生み出したお金のなかから、生活防衛資金を先に確保したうえで、
残りの余裕資金は、長期分散投資で複利効果が期待できる置き所に回し、
お金に働いてもらい、お金の成る木を増やしていくことで、
複利効果のパワーを味方につけていけば、
徐々に資産形成に大きなインパクトを与えることとなり、
資産収入が生活支出を超えてくるようなレベルになれば、
人生における選択肢は広がるのです。
次回は、「選択肢」について考えていきたいと思います。