本日は、「心技体」というテーマでお話したいと思います。
スポーツに限らず、ビジネスにおいても、
心技体のバランスが大切だと言われるように、
やる気や正しい考え方、技術や知識、
体力や行動力が、ほどよく絡み合うことで、
目指す成果につながる可能性は高まるはずです。
心技体という言葉は、3つのバランスの重要性を表すとともに、
大切な順序を表しているとも言われており、
心から発したものを技として身につけ、体に表すという流れを示し、
川の上流をキレイにすれば、徐々に下流もキレイになるみたいに、
そもそもの考え方のあり方によって、技や体に影響を与えるならば、
まずは心を正したり整えたりすることが大切だという
気づきを与えているのかも知れません。
とは言え、常日頃からこれらのバランスや順序に
意識を向けることはほとんどなく、
気がつけば、やる気が出ずにやるべきことを先送りしていたり、
知識や情報量、スキルが不足していても目をそむけていたり、
様々なストレスを抱え、精神的にも肉体的にも疲弊していたり、
理想と現実にはギャップがあるものです。
☆★——-★☆——-★☆——-★☆——-★☆——–★☆——–★☆
そのような現実の中で、もがきながらも、
私たちFPには、お金の専門家として、お金の総合力を活用すべく、
心技体のバランスや順序を考えながら、
お金の結果はコントロールできることを自ら実践し、
その体験を伝える使命がある気がします。
老後2,000万円問題を乗り越え、人生100年時代を生ききるには、
お金の不安を払拭し、お金に困らないための英知が不可欠ですが、
知識や情報だけを伝えるのではなく、
ましてや金融商品を販売することではなく、
お金の仕組みを理解し、その仕組みを活用実践し、
自らが経済的自由を得たうえで、
そこに至るまでの考え方や知識・技術、行動、
つまり心技体を体系化し、
学びと実践のキッカケをつくることが求められるのです。
働かざるもの食うべからずの時代は過ぎ去ろうとしており、
自らが本当にやりたいことを見つけ、
そのために必要な時間とお金を確保し、
そのやりたいことが結果として、他人様のお役に立ち、
お互いに喜んで価値の交換がし合える時代が近づくなか、
FPの出番に備えて、自由で豊かな生き方に、
磨きをかけられるようになりたいものです。
次回は、「価値の交換」について考えていきたいと思います。