本日は、「自己責任」というテーマでお話したいと思います。
投資の判断は自己責任が原則と言われるように、
自分のお金のことを自分以上に考えてくれる人はいません。
自分のお金を増やせるのは自分であり、
減らさないように心掛けられるのも自分でありますが、
自己責任である以上、自己の自由ですので、
増やそうが、減らそうが、貯めようが、散財しようが、
自由に、勝手に、好きなように扱えるのがお金の柔軟性です。
お金によって、物の価値が判断でき、交換ができ、保存ができ、
腐ることもなく、増殖もしてくれますので、人生の選択肢を広げるには、
お金はたくさんある方がいいのは確かですが、
例え少なくても苦にならず、限られた選択肢のなかで、
精一杯生きるのも自由なのです。
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FPとして、お金に関する知識や情報を得ることで、
知って行動することの大切さや、
お金の総合力を身につけることの重要性を感じつつも、
結局は、自分が心地よい扱い方ができるに越したことはない気がします。
多くても少なくても、創意工夫しながら、
いつ終わるかわからない目の前の人生を謳歌するために、
こうでなければならない的な考え方をしたり、
他人に左右されたりするのではなく、
自分で納得し、自分で判断し、今と少し先の未来のために、
計画、実行、評価、改善を繰り返すもよし、
宵越しの銭は持たねえ的に、手に職さえあれば、
汲めども尽きぬ泉のように、日銭を得られればそれもよし、
川の流れに身を任せるもよし、自己責任には、自由と柔軟性があり、
他人にとやかく言われる筋合いはないのです。
FPとしては、そんな自由と柔軟性のある自己責任を尊重しつつ、
外敵から守る防波堤として、知情意のバランスを養い、
適切な知識を提供し、相手の感情に配慮し、
意志決定のための様々な選択肢を提示できるようになりたいものです。
次回は、「知情意」について考えたいと思います。