先行投資

今ある有形資産や無形資産は、自らの意志をもとに決断し、行動をしてきた結果として手に入れたものだとしても、結果が確約されていた訳でもないなかで、先にそれなりの時間と手間とお金を費やす必要があったということは、先行投資、つまり攻めの投資をした結果としてのものとなります。もしかすると、何の役にも立たず無駄金を投じる結果になることもあり得るなかで、攻めの投資を行うことは、それなりにプレッシャーがかかるものです。

無闇には投じない

よく、宝くじでも「買わない限りは当たらない」とも言われ、確かにその通りではありますが、公表されている還元率をもとに、当たる確率を冷静に考慮し、投じるお金と当たる可能性の高い金額とのバランスなどを考えれば、投資するに値しないものであることは明らかです。それならば、もう少し還元率の高いものに賭けるほうがマシですから、無暗な投資は余程お金が有り余っている人以外はすべきではなく、大切なお金を投じる以上は、投機的ギャンブル的な手法ではなく、リスクとリターンを冷静に分析したうえで、適正なリスクの範囲内で行うことが大切なのです。ですから、出すべきでないものには一銭たりとも出さないという守りの固さも必要です。

失うものと得られるもの

適正なリスクとは、自分がここまで失ったとしても許容できる範囲のことで、お金に限らず時間や労力など、総合的に判断すればいいのです。その際、リスクとリターンが表裏一体であると言われるように、失うものもあれば、例え想定通りの結果にならなかったとしても、その結果に至るまでのノウハウや経験などが得られる以上、投資すべきと判断するに至ったものに対しては、撤退基準を設けつつも、やり抜く覚悟、本気で取り組む姿勢も大切です。

初めから上手な人はいない

結局、攻めるにしても守るにしても、全ての結果を自分でコントロールできない以上は、どれだけ考えて、どれだけ行動して、どれだけ失敗して、どれだけ分析して、どれだけ改善して、どれだけ諦めずにチャレンジして、どれだけ上手くいっている事例から学び、どれだけ自分仕様にカスタマイズして、どれだけ工夫できるかにかかってくる気がします。初めから上手くできる人はいないはずですから、階段を一段一段上がる感覚で、攻めながら守りつつ、自己投資を怠らず、リターンを追求しながら、階段からエスカレーターやエレベーターのように上昇のスピードを上げられるよう、自分自身が変わり続けるしかないのです。

By hb