SDGs思考

Byhb

8月 24, 2021

持続可能かつ壮大な取り組み

「持続可能な開発目標」と訳される“SDGs”は、2016年から2030年までの15年という長期目標を国連加盟193カ国で共有している。持続可能な目標を立てなければ、持続が不可能なまでに、気候変動や環境問題、貧困や飢餓の問題など様々な問題が切羽詰まった状況に向かいつつあるものを、地球規模で結束して取り組み、方向転換させようとする極めて壮大かつ全体的な目標であるがゆえに、自分事としては捉えにくい側面があるような気がします。

全会一致の光と影

このよな壮大かつ全体的な目標を国際連合において全会一致で可決させるには、あちらを立てればこちらが立たずのような微妙な問題も絡むため、ある種のキレイごとを並べざるを得ない側面も否めません。例えば、人の命を守るという観点では、大量破壊兵器の製造や武器の輸出入などを認めるべきではないはずですが、そこに触れるとそれらに関わる国との合意形成に支障をきたす恐れがあるため、敢えて目をつぶり各国の事情に配慮しながら、それでも全会一致で前に進めざるを得ないほど、重要なテーマだということなのです。そして、バランスを考慮しながらも微妙な問題を乗り越えて、全会一致で可決させたことの意義は計り知れない影響をもたらしているのです。

二律背反的なもののバランスを考慮

つまり、壮大な理想に少しでも近づけるには現実とのバランスが、また全体的なマクロな視点をもとに個別的なミクロな視点とのバランスが、15年という長期的な目標達成に向けて短期的な目標とのバランスが、というように、相反する両面のバランスをいかにとっていくのかという視点や思考を持つことが、SDGs思考のポイントになるのです。

傍観者から主体者へ

これまで、地球規模で進んでいた様々な持続不可能に向かう問題点に目をつぶり、傍観者的に過ごしてきた一人として、一人の取り組みや気づき、力を過小評価するのではなく、一人一人が主体者となって微力を結集させていくことでしか、このような壮大な理想を現実に近づけていくことは困難なのだと思います。

エゴからエコへ

一人一人が自分のことだけを考えるエゴから、地球環境や持続可能性のことも考えられるエコな考え方が、SDGs思考につながり、誰かの犠牲に成り立つ世界から、誰一人取り残さない持続可能な世界をイメージしながら、自分に何ができるのか、何をすべきなのかを考えながら、仕事も生活も、仲間も家族も大切にしながら、より良い未来に向けて、自分自身もあるがままの自分とありたい自分とのバランスをとりながら、一日一生の生き方をしていきたいものです。

By hb