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独立するなら「個人」?「法人」?
独立して事業を行う場合、一般的には、「個人」で小さく始めてみてから、軌道に乗ってきたら「法人成り」するという流れのほうが、無難なイメージがあるようです。
法人を設立するには、それなりのコストがかかりますし、法人を維持するにも様々な経費がかかり、赤字でも均等割の法人住民税がかかるため、売り上げの見込みが全くない段階では、無謀な選択に思えても仕方のないことです。
「法人」のメリットとデメリットのバランス
法人設立には、一般的には以下のようなメリットやデメリットがあると言われていますが、結局のところは、自分がどのメリットを必要としていて、どのデメリットには目をつぶるか、許容するかだけのことです。
メリット | デメリット |
① 社会的信用が高い | ① 設立にコストと手間がかかる |
② 節税メリット | ② 赤字でも住民税均等割がかかる |
③ 資金調達のし易さ | ③ 社会保険の加入が義務づけられる |
例えば、取引先から「今後は法人としか取り引きはできなくなる」と言われるならば、デメリットに目をつぶってでも、法人を設立して社会的信用のメリットをとるしかなくなります。
一面だけで判断しない
また、メリットと思われていることがデメリットになったり、デメリットと思われていることがメリットになることもありますので、モノゴトは、一面だけをみるのではなく、多面的に見るというスタンスが大切です。
例えば、社会保険の加入が義務付けられるというデメリットは、マイクロ法人を活用した二刀流においては、大きなメリットになります。メリットどころか、このメリットを最大限活用するために、わざわざ法人を設立すると言っても過言ではないぐらいです。
二刀流を使いこなす
二刀流を使いこなすには、個人のメリットとデメリット、法人のメリットとデメリットをよく知り、それぞれのいいとこどりをするということです。
孫子の兵法における「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」ではありませんが、個人にしろ、法人にしろ、利益を上げれば上げるほど、それに連動して、お上は「税金」や「社会保険料」をとろうとしますが、そのお上の取り上げる仕組みを熟知することによって、利益との連動を断ち切ることができるのです。
二刀流が使いこなせれば、デメリットは太陽が出た後の月の光のようなものかもしれないほどです。
知らないと損をするなら、知る努力をしよう
結局のところ、知っている人は得をして、知らない人は損をしてしまうのであれば、知る努力を惜しむのは勿体ないということですが、巷には様々な情報が溢れていて、何を知り、何が自分に関係があるのか、具体的に知ったことをどのように活用すべきかを判断するのも大変なのも事実です。
自らアンテナを立てて情報を収集するもよし、必要な情報をタイムリーに届けてくれるブレーンを活用するもよし、情報の価値にどれだけの手間とコストをかけるべきなのか、考えてみる価値はある気がします。