本日は、「言葉にのるもの」というテーマでお話したいと思います。
仕事柄よく役所や会社に電話をかける事があるのですが、
「はい。○○○○でございます。」
という全く同じたった一言なのに、
取り次ぐ相手によって、
こちらが受ける印象が全く違う事があります。
相手の笑顔や優しさまで想像できる事もあれば、
今忙しいんだろうなと電話をかけた事を後悔してしまう事もあります。
場合によっては、あの人に出て欲しいなと期待したり、
逆にあの人には出て欲しくないなと祈るような気持ちになったり、
顔の見えない声だけでのやりとりなのに、
相手によってこちらの印象が全く違ってしまうのです。
同じ言葉、同じ言い回し、同じセリフなのに、
顔も見えず、声だけなのに、
相手の表情や感情、姿勢や態度まで思い浮かんでしまいますし、
こちらの印象や受け止め方にまで影響を与えてしまうのです。
言葉というものは、目には見えませんし、
影も形も色も匂いもないのに、
それを発する人の気持ちや
言葉に込められた想いなどが
不思議と伝わって参ります。
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私たちFPは、ご縁ある方々とのご相談において、
相手の声に耳を傾けつつ、言葉というものを通して、
何を望み、何を求め、何を必要としているのかを察知し、
知識や情報を組み合わせて、様々な提案をする為に、
言葉を通して説明したり、理解を求めたりする事となりますので、
自分の発する言葉のトーンやニュアンスをはじめ、
言葉に込める想いや自信が相手にどう伝わるかを考えてみる必要があります。
電話だけならまだしも、直接お会いするような場合には、
更に、表情や服装などの身だしなみまでもが、
印象や受け入れ態勢に大きな影響を与えてしまいます。
まずは、目には見えない言葉にのる感情や想いが
相手にヒシヒシと伝わり、
それによって伝えようとする言葉の伝わり方が、
全く違うものになるという事を強く意識しておく事が、
非常に重要な心の準備になると思います。
そのうえで、何を伝えていくべきかという事を
次回は考えていきたいと思います。