本日は、「また・・・」というテーマでお話したいと思います。
私が仕事用のスーツを初めて買ったのは、
今からもう25年以上も前になりますが、
今でもその時に出会った人からしか、
仕事用のスーツやジャケット、
ネクタイ、コートなどは買いません。
大阪の百貨店にあるお店で、同ブランドの店舗は、
周辺の各百貨店にもあり、
その方も過去に何度か他の店舗へ転勤をされましたが、
その都度私もついていきました。
全く同じ商品が他の店舗で安く売っていても、
その人からしか買いませんし、
その人から買いたいのです。
特にDM等の案内が来る訳でも、
電話やメールがある訳でもなく、
いつも私が突然お店に行って、
いらっしゃれば入りますし、
いらっしゃらなければ帰ります。
行けば笑顔で迎えてくださり、
いつも私が好きそうなスーツやジャケットを着ておられ、
背丈も私より少し高いぐらいで、
背の低い私にとっては着こなしのお手本でもあります。
決して買わそうとしてくる事はなく、
いくつかの候補を選んでくださり、
ご意見を求めればハッキリと言ってくださいますし、
基本的には私が決めるのをただ黙って見守ってくださいますので、
自分が選んで買ったという満足感を得られ、
「また来ます」と言ってお店を出る事になります。
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私たちFPがお金に関する提案をする場合、
100人のFPがいれば、
100通りの提案になるかと思います。
一般的にはFPの方が知識や情報量を多く持ち、
自分が好きな商品やプランを中心として、
一方的な提案になりかねませんし、
コミッションを得る場合には、
自社で扱う商品からしか提案ができない事も想定されます。
それでも、お客様の立場になって、
限られた中から最適と思われるものを
自信を持って提案するとともに、
ご質問やご不安には真摯に向き合い、
急かす事なくお客様に選択や判断を委ね、
お客様に自分で選んだという意識を持ってもらう事で、
満足感を得ていただける気がします。
そして、「また来ます。」
「またいい情報を教えてくださいね。」
「また相談に乗ってくださいね。」
と言っていただけるよう、まずはお客様を信頼し、
機が熟すのを待てるようになりたいと思います。
次回は、「待つ」について考えていきたいと思います。