本日は、「技術」というテーマでお話したいと思います。
同じ食材を使って料理をしたとしても、作る人によって、
切り方や前処理、調味料の種類や分量、火加減や水加減などの作り方をはじめ、
見た目の盛り付け方などの出来栄えも違えば、味もかなり違ってきます。
日常生活の中で普通に家庭や職場で摂る食事であれば、
それほど見た目や味を気にする必要もなく、
空腹を満たせればいいのかも知れません。
ところが、お店で食事を提供する場合においては、お金をいただく訳ですから、
値段に相当する味や見た目、雰囲気やおもてなしを求められる事となりますので、
お客様に満足いただけるだけの腕とか技術、サービスが提供できるよう、
日々技術やサービスの質を向上させるための努力が欠かせません。
技術を身につけるにも、一朝一夕に身につくものではなく、
修行とか鍛錬とか努力が必要になって参ります。
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昔の職人の世界などでは、技術は教えられるものではなく、
盗むものであると言われた時代もありましたが、
盗むに値する技術を持った人のそばでよくよく観察しつつ、
見よう見真似で必死に取り組んでいけば、次第にコツとかツボがわかってきて、
更に試行錯誤や創意工夫を重ね、自分の強みを探して活かしていけば、
それなりに技術を自分のものにしていく事ができるようになるはずです。
ただ、いわゆるプロと言われるような、スポーツや伝統芸能、芸術はもとより、
お金をいただいて提供するサービス全般、FP業においても、
技術をそれなりに身につけた段階で満足するのではなく、
その技術を提供してサービスを受けた方々に、
心から満足していただかなければ意味がありません。
そのような高いレベルの技術を身につけていくには、
そのような高いレベルの技術を既に身につけていて、
その技術を提供してサービスを受けた方々を実際に心から満足させている人から
直接学ぶ事が一番の近道になると思います。
まずは少しでも早く、目指すレベルに到達できるように学び、
そこからまた地道にコツコツと技術を磨いていく事が大切なのです。
次回は、「近道」について考えていきたいと思います。