本日は、「締め切り」というテーマでお話したいと思います。
嘗て、あるシンガーソングライターが、
音楽は締め切りによって生み出されると言っていたそうですが、
詞を作るにしても、言葉の組み合わせは無限にありますし、
メロディーを作るにしても、テンポやリズムなど無限の組み合わせが可能ですので、
こだわりだしたらキリがありません。
妥協とかではなく、どこかで線引きをしていく事で、集中力を高め、
ゼロからイチを生み出していくのだという気概を持って取り組んでいると、
切羽詰まった状況の中で、ふとしたところから、
思ってもみなかったような詞やメロディーが、
降りてくるという事も少なくないようです。
締め切りがある事で、背水の陣をしく事となり、
火事場の馬鹿力に似たような、想像以上の力が発揮されたり、
潜在的なものが呼び覚まされて無から有を生み出せるのかも知れません。
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FPに限らず、仕事においては締め切りというものが付きものです。
締め切りがある事で意識をもってそこまでに仕上げるべく、
知識や技術、経験を総動員して、自分の中にあるものを絞り出そうとしたり、
自分の中にない場合には、外から吸収するしかありませんので、
調べたり学んだり教えを請うなどして、必死になって取り組むしかありません。
締め切りを守る事や先方に催促されないようにするのは当然の事として、
出来るだけ余裕を持って納品する事を意識し、
相手に余計な不安を与えたり、手間をかけさせないようにするとともに、
特に意識しておかなければいけないのが、
発注側の求めるレベルや期待への想像力です。
ついつい自分の基準で考えてしまいがちになりますが、
まずは発注側の求めるレベルを想像したり、相手の立場に立ってみて、
自分自身が相手のレベルに合わせられるよう、期待を超えられるように努め、
そのうえで自分にしか出せない色を出していけるようにしたいものです。
誰に発注しても同じような結果、パフォーマンスしか出てこないのであれば、
自分に発注していただける意味が見出せない事になりますし、
最も効率的でコスパの高いところに仕事は流れていく事になりますので、
仕事をいただくには、独自性というものも重要なポイントになるのです。
次回は、「独自性」について考えていきたいと思います。