本日は、「独自性」というテーマでお話したいと思います。
「No.1にならなくてもいい、もともと特別なOnly one」
という有名な歌詞があるように、人には持って生まれた才能や天性があり、
一人一人が違う種を持ち、個性、オリジナリティがありますので、
その種に水をやり、やがて芽を出し太陽の光を浴びせ、
更に肥料を与え育てながら、自分の花を咲かせていく事が、
独自性を発揮する事に繋がっていくのだと思います。
例えば、仕事に行き詰まった時でも、どうしても結果を出す必要がある場合、
兎に角一歩を踏み出し、自分を追い込み、背水の陣をしいて、
脇目も振らず、一心不乱に、集中して、必死のパッチで仕事に取り組むうちに、
想像以上の力が出てきたり、潜在的なものが呼び覚まされてくる事があります。
これらの潜在的な力や人間の底力というものは、普段は影を潜ませているけれど、
いざという時に、何らかのキッカケにより、スイッチさえ入れば、
湧き水のように、何年も前に大地で吸収した雨や雪が地層の中を通りながら、
自然に濾過され、無限に湧き出されてくるのと同じように、
これまで長年に亘って学んできた知識や培ってきた技術、
積み上げてきた経験などが、自分の中で濾過され、
滲み出てくるように独自性をもって発揮されるのだと思います。
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独自性とは、自分にしかできない事、自分しか知らない事、
自分にしか生み出せないものなど、他の人にはできない、
他の人は知らない、他の人には生み出せないものではありますが、
自分の個性や知識、技術、経験を活かして、他の人との差別化を図る為に、
視点や見方を変えたり、表現に工夫を加えるなど、
様々なバリエーションや引き出しを準備しておく事とも言えます。
FPの仕事をさせていただく場合においては、
知識や情報をただ伝達するのではなく、
相手に本当に必要とされるものかどうかを強く意識して、
相手が何を求めて何を必要としているのかを察知しようとする事が大切です。
相手が理解しやすい言葉や表現を慎重に選んで紡ぎ出し、
相手の表情や反応を観察しながら、キャッチボールをしているつもりで、
気を配り修正を加えつつ、自分の持っているものを出し尽くしていくなかで、
相手が必要なものを受け取ってもらえるように仕向けていくのです。
そういう意味では、相手次第で自分を変化させていかなければならず、
教科書通りや予定通りにはいかず、臨機応変、アドリブ対応せざるを得ず、
自分が経験してきたことや日頃から学んだりイメージしている事だけが、
強い味方となり、頼りになってくるのです。
次回は、「イメージ」について考えていきたいと思います。