本日は、「切り開く」というテーマでお話したいと思います。

先日、新聞社の「退職後や副業を踏まえて取りたい資格ランキング」において、

ファイナンシャルプランナーが、2位にランキングされていました。

ちなみに1位はTOEIC、3位は社会保険労務士ですが、2000年11月実施の

「中高年男性が取りたい資格ランキング」で4位だった約20年前と比較しても、

ファイナンシャルプランナーの人気は根強い事が分かります。

生活全般に関わるお金に絡む知識や技術を学ぶ資格という事で、

金融機関等では資格取得を勧奨しているところも多いですし、

主婦層の関心を引き寄せるための知識や情報を武器にする事ができるため、

根強い人気を集めているのかも知れませんが、その人気の陰には、これまで、

FPの資格制度をつくったり、業界団体を立ち上げたり、継続教育を実施したり、

諸先輩方が、何もないところからミチを切り開いてきた様々な苦労があり、

顧客の利益に寄与するための様々な創意工夫や努力が土台にあるのです。

また、第一線で活躍されるFPが、各種講演や新聞、雑誌、書籍等において、

難解なお金の話をできるだけわかり易く噛み砕き、豊富な事例をベースに、

興味をひきつけられるような講演を行ったり、記事を掲載したり、

相談に親身に乗ったりする事で、FPが顧客満足を与えられるミチを切り開き、

身をもってその事を示してきてくださったお蔭もあるのだと思います。

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今、お金に関する時代の流れはキャッシュレス社会とか、仮想通貨に向かい、

現金をもたずに、金融機関を介さずに決済ができる時代に向かっていますし、

住宅ローンや保険の比較、投資商品の選択などにおいては、

AIが最適な提案を行える時代に向かっていますので、

AIが判断したものをFPが補足したり、セカンドオピニオン的にアドバイスしたり、

これからの時代のFPにとっては、

これまでに経験した事のない苦難の時代になるのかも知れません。

だからこそ、今の時代の流れに乗った知識の涵養と情報の収集はもとより、

自らがこれからのFPの未来を切り開いていくのだという気概をもって、

創意工夫し、努力を傾注し、技術を身に付け、更に向上させていくしかないのです。

誰かの真似から学び、経験を積み重ねる事も大切ですが、そこを土台として、

そこから先へは、一歩ずつ、自分のミチは自分で切り開いていくために、

自分にしかできない、自分だからこそできることを見つけ、探し、磨き、

時代の流れや変化に即して、自分を変化させていくのです。

次回は、「時代の流れ」について考えていきたいと思います。

By hb