本日は、「シェア」というテーマでお話したいと思います。
最近は、シェアリングエコノミーという言葉で表現されるように、
個人や企業が有する有形、無形の資産を提供したい側が、
インターネットなどのプラットフォームを介して、
それらを必要としている人とマッチングさせる事により、
経済を活性化させようとする動きが活発化しています。
例えば、カーシェアやパーキングシェア、ルームシェア、ライドシェア等々、
持っていなくても、必要な時に必要な分だけ使う事が出来て、
所有するよりもコストが少なくて済み、
シェアする側には遊休資産などの活用により利益が得られ、
シェアされる側には、これまで高価であるが故に利用に消極的だったものが、
安価で利用できる事で、活動範囲が広がったり、
新たなコミュニティが生まれたりすることにより、
経済の活性化にも繋がると言われており、
モノや空間、移動、お金、スキルのシェアをはじめ、
今後あらゆる分野に拡がっていくと予想されています。
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シェアとは、分け合う、共有するという意味があるように、
自分が既にもっているものを自分だけのものにせずに、
それを必要としている人に、知的価値や時間価値を提供する事になる訳ですが、
それなりの付加価値がなければ必要としてくれる事はありません。
FPなどの知識や情報、技術を提供するような仕事におけるシェアとは、
誰もが知っている情報や、教科書に書いてあるような知識、
少し練習すれば身に付くぐらいの技術であるなら、シェアするまでもなく、
ちょっとググったり、ちょっと本を読んだりすれば済みますので、
わざわざお金を払ってまで必要とはされない事となります。
ですから、シェアして欲しいと思われるような貴重な情報とか、
難しい知識をわかり易くシェアしてもらえる機会とか、
簡単そうだけど実際にやってみれば意外と難しい技術が得られるとか、
何らかの付加価値が必要なのだと思います。
ですから、シェアする事をあらかじめ想定して、
どのような情報が今の時代に必要とされているのか、
どのように伝えれば難しい知識をわかり易く伝えられるのか、
技術を使いこなすコツとかツボはどこにあるのかなど、
日頃からシェアする事を前提に、あらゆる知識や情報を自分の目線で捉え、
自分の経験を通して自分なりの解釈を加えたうえで、
自分だけの資産にまで昇華させたものをシェアできるようにしておく事が、
資産の有効活用に繋がってくるのだと思います。
次回は、「資産」について考えていきたいと思います。