本日は、「醍醐味」というテーマでお話したいと思います。
FPとして、研修講師をさせていただく機会がありますが、
場数を重ねるなかで、自分ではうまく伝えられたのではないかと思った日には、
アンケートの評価がそれほどよくなくて、
逆に自分では中々うまく伝える事ができなかったと反省点の多い日の方が、
意外にもアンケートの評価がよい事があります。
毎回、それなりの準備をして臨む姿勢には変わりはないのですが、
様々な立場の方々に対し、伝えたい事が伝えたい通りに伝わるとも限らず、
悪戦苦闘しつつ、ライブでの研修講師の難しさを痛感しております。
ただ、このような、誰にも頼る事ができない、逃げる事もできない、
崖っぷちでのチャレンジを平然と乗り越えていく事が、
仕事の本当の面白味や醍醐味を感じる事に繋がる気がします。
醍醐味とは、ものごとの本当の面白さや深い味わい、真髄などの意味がありますが、
誰もが嫌がるような仕事を喜んで遂行したり、
難しい仕事にチャレンジして成し遂げたり、
それなりに面倒でやり切るのに苦労や苦心が必要な事に取り組みながら、
その中から学びを得たり、フィードバックからの気づきを得たり、
自分の成長に繋がるような時に感じるものなのかも知れません。
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自分の話したい事を予定通りに話せた時というのは、
自分ではうまく伝えられたと錯覚しているだけで、
自分が話そうとする事で頭が一杯になり、
相手に合わせた話ができていない為に、
評価が今一つになる傾向があるのだと思います。
逆に、自分では中々うまく伝える事ができていないと感じている時には、
何とかそれを立て直そうと、相手をよく観察し、
その表情や雰囲気などから、理解度や興味の有無を肌で感じながら、
相手に合わせた話をしようと、予定を変更したり、話の中身を修正したり、
相手を主体に考えながら話す傾向がある為に、
それが結果として、よい評価に反映されるのかも知れません。
ですから、自分が話したい事を話すのではなく、
相手が聞きたいと思われる話を、
相手に理解してもらい易い言葉や表現を駆使して、
臨機応変に伝える事ができるようになってくれば、
この仕事の醍醐味を感じられるようになるのだろうと思います。
次回は、「臨機応変」について考えていきたいと思います。