アドリブ

Byhb

6月 26, 2019

本日は、「アドリブ」というテーマでお話したいと思います。

漫才や落語、演劇、ミュージカル等には、基本的に台本やセリフというものがあり、
音楽には、楽譜というものがありますので、
演じる方は、それらをもとに読み込んだり、稽古を重ねて体に覚え込ませていき、
やがては何も見なくても演じる事ができるようになっていくようです。

セリフの場合、はじめのうちは、台本を持ちながらの稽古を続け、
セリフを覚えたら、台本を離すそうですが、台本を離す決断をする時には、
プロの方でも、不安でドキドキするようで、
大きめの勇気と思い切りと覚悟が必要だそうです。

アドリブとは、台本やセリフ、楽譜にないものを即興で差し挟む事をいい、
予定外に、自由に、思うままに、気の向くままに、演じるというものですが、
わざとアドリブで演じるような場合もあれば、
台本やセリフ等を間違えたり、忘れてしまった時に、
咄嗟の判断で別のセリフを口走ったり、それまでの流れに乗ったまま、
間違えた事に気付かれないように、瞬時に反応するような場合もあると思います。

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FPの仕事においては、様々な研修や、講演などの場面において、
予め大まかな方向性を考えておき、その流れですすめていくなかで、
相手の反応によっては、補足が必要と思われたり、
違った例えを用いるほうが相応しく思えたり、

少し余談を挟んで、息抜きを入れてみたり、
当初想定していた通りにすすめるよりは、わざとアドリブで変化させる事で、
より相手に共感や理解をしてもらい易くなるような場合があります。

慣れないうちは、相手の反応を見る余裕がなかなか持てず、
予定していたものを消化していくのに必死になってしまい、
一方通行的になってしまいがちですが、
場数をこなしていくなかで、少しずつ相手の表情や所作、態度などから、
何となく、共感や理解の度合いがこちらにも伝わってくるもので、
アドリブで対応せざるを得なくなってくるのです。

そうは言っても、相手によってアドリブ対応していくとなると、
様々な場面を想定しておく事が大切となりますし、

日頃の会話等でも、意識して相手の反応を観察したり、

他の人のすすめ方や切り返し方等から学んだり、

それなりの準備とか心構えが必要となるのです。

次回は、「準備」について考えていきたいと思います。

By hb