本日は、「切羽詰まる」というテーマでお話したいと思います。
もう夏休みの季節ですが、夏休みと言えば、つきものとして、
たくさんの宿題が出された記憶がありますが、
宿題のやり方には、人によってタイプが違いますよね。
1.さっさと宿題を終わらせて、あとは存分に遊ぶタイプ
2.宿題は計画的に少しずつ取り組むコツコツタイプ
3.宿題は後回しにし、ギリギリに一気に片付けるタイプ
私は3.のギリギリに一気に片付けるタイプでしたが、
もう後がない状況に追い込まれないと出来ないタイプだったようで、
切羽詰まってようやく重い腰を上げ始めていたのです。
未だにその性格は変わっていないようで、
もっと早めに取り組み始めておけば・・・、という事がしょっちゅうあり、
締め切り直前の切羽詰まった状況になってようやくエンジンがかかって参ります。
仕事には締め切りというものがあり、それを守るのは当然の事ながら、
可能な限りギリギリに仕上げるのではなく、早め早めに取り組んで、
余裕をもって仕上げて出す事で、発注側への配慮とか安心にも繋がりますし、
不備や不足があった場合にも、余裕をもって対応ができるものなのですが、
わかっていてもそう簡単には性格をなおす事ができず、
どうしても切羽詰まらないと本気になれないようになっているのかも知れません。
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切羽詰まるとは、物事が差し迫ってどうしようもなくなる、という事ですが、
物事が差し迫ってどうしようもなくなり、そこまで追い込まれる事で、
必死になってやらざるを得なくなるとか、死に物狂いでやるしかない、とも言えます。
本来なら、それ程の力もないのに、自分でも驚くほどの力が発揮されるという、
火事場の馬鹿力とも通ずるところがあるのではないかと思います。
FPの仕事においては、様々なお客様と接する機会が多くありますが、
一人一人が違った人生を歩んできておられますし、
切羽詰まった状況の中で、その打開策を求めて来られる事もあるでしょうし、
ケースバイケースで、多角的な観点から最善のアドバイスを求められる場合もあり、
良くも悪くも、それなりに人生経験が豊富な方が、引き出しが多くなる分、
対応の幅にも広がりができたり、余裕が持てるようになるのかも知れません。
そういう意味では、人生の中で様々な局面を経験しておく事が、
どこで何に役に立つ事になるのかは全くわかりませんので、
切羽詰まった状況の中で、苦労してそこから抜け出すために必死になった経験とか、
逆に、途中で力尽きて挫折したり、諦めたり、立ち止まったり、失敗した経験なども、
その時々ではつらく、苦しく、思い出したくもないような事もあるかも知れませんが、
全てを自分の人生の糧として、自分の中の引き出しに整理しておけば、
ちょっとやそっとの事では動じずに、様々な経験を踏まえたフィルターを通して、
自分にしか出せないものが、滲み出てくるのかも知れません。
そして、自分にしか出せないものが出せるようになれば、
他には頼みようがなくなるのかも知れません。
次回は、「フィルター」について考えていきたいと思います。