本日は、「信用」というテーマでお話したいと思います。
例えば、融資を受ける場合における信用とは、過去の返済実績だったり、
税金や社会保険料、公共料金、カードや分割払いの支払実績だったりなど、
お金にまつわるその人の関わり方が重視されますので、
借りたものはキッチリと期限までに返し、
支払うべきものはキチンと期限までに支払う事が、
信用を築くための基本です。
ポイントとなるのは、締め切りなどの期限を意識しているか、
返したり支払ったりする余力の有無を問わず、その意志があるのかどうか、
仮に収入や貯蓄からだけでは返せないような場合において、
借りてでも返そうとする意志を行動で示せるかどうかなのです。
その根底には、相手に対する配慮があるのかどうかが如実に表れる事となり、
例えば自分が貸す立場になった時に、借り手にどうして欲しいのか、
またどうされたくないのかを考えているのかどうかが、
期限までにキッチリと返すという行動に表れるか否かに繋がるのです。
つまり、相手に対する配慮や行動の積み重ねが、相手からの評価に繋がり、
その評価の積み重ねが、信用を築き上げていく事になるので、
日頃から相手の立場を想定したり、相手の感情を想像してみたり、
相手を主体として、自分がどのような言動、行動をしていくべきか、
先ずは相手の事を考える習慣を身に付けていく事が大切になるのです。
☆★——-★☆——-★☆——-★☆——-★☆——–★☆——–★☆
信用は築くものですから、一朝一夕にはできず、建築物を築き上げるように、
一つ一つの工程を着実に積み重ねていかなければ、築くことはできませんが、
その建築物を壊すのには、それほど時間をかけなくても一気に壊す事ができるように、
信用を失う時には一瞬で失ってしまうのです。
何気ない一言や振る舞い、わずかな表情の変化、たった一度の失敗などで、
長年に亘って築き上げてきたと思われる信用を一瞬で失ってしまいかねず、
一度失うと、それを取り戻す事は並大抵の事ではできないものなのです。
例えば、締め切りを守るとか、口約束を守るとか、
やる気さえあればできそうな事であっても、ついちょっとぐらいという甘えが、
自分の感情を優先してしまい、相手への配慮を欠いてしまいかねないのです。
ですから、日頃から、締め切りを守るとか、口約束を守る事を心掛け、
小さな事や当たり前の事であったとしてもコツコツと行動を積み重ねるとともに、
相手の事を配慮できる自分になれるように努力していきたいものです。
次回は、「配慮」について考えていきたいと思います。