本日は、「配慮」というテーマでお話したいと思います。
昨今企業において進められている働き方改革においては、
例えば、育児や介護をしながら働く方や病気療養中の方、
自発的に職業能力開発を図る方、地域活動を行う方など、
特に配慮を必要とする方々に対し、
それぞれのご事情に合わせた多様な働き方ができるように、
理解と支援策が求められています。
配慮とは、相手の事を思いやり、心を配る事を意味しますが、
それぞれのご事情を考慮したうえで、働く事ができるように、
通常の規則やルールの解釈の幅を広げたり、
適用を除外したりするなど、柔軟に対応する事で、
ご事情のある方でも働き続ける事ができるようになり、
今のような超人手不足の時代においては、
貴重な人材が流出せずに済む事となりますし、
働きやすい環境を整備する事で、更に優秀な人材の確保にも繋がって参ります。
規則やルールを杓子定規に当てはめるのではなく、
それぞれのご事情に可能な限り配慮をする事で、
働く側と働いてもらう側の双方にメリットをもたらす事になりますので、
配慮とは、働き方改革を成功させる為のキーワードの一つになります。
☆★——-★☆——-★☆——-★☆——-★☆——–★☆——–★☆
配慮するには、自分の都合や事情、想いがありながらも、
まずは相手のご都合やご事情、想いを考慮していく事になりますので、
自分の事だけで精一杯になっていては、とてもできる事ではありません。
ですから、自分の事は後回しにして、先に相手の事を考える事により、
相手に合わせて自分を変化させていけるようにしていく事が必要となりますが、
このような配慮の姿勢で取り組む事は、孫子の兵法の一節でも有名な、
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」にも通じ、
意外とうまくいく事が多いような気がします。
相手の事を先に考える事により、どうすれば相手に納得してもらえるか、
どういう例えを用いれば理解してもらいやすいかなど、
事前に相手に合わせた準備を周到に行うように心がける事で、
それがかえって、「備えあれば憂いなし」にも繋がり、
自分の事で精一杯にならずに、余裕を持って、
相手と向き合う事ができるようになる気がします。
次回は、「余裕」について考えていきたいと思います。