本日は、「気品」というテーマでお話したいと思います。
保険の営業マンをしていた時、営業は、商品を買ってもらうのではなく、
自分を買ってもらう事が大切であると言われたものですが、
営業マンの商品価値とは、
豊富な商品知識や周辺知識、業界情報をはじめとする知識的なものや、
服装の清潔感とか、笑顔、姿勢などの見た目、
熱心さや誠実さ、謙虚さ、粘り強さ、こまめさなどの性格、
相手の話したいことを引き出す聞き上手さや言葉遣い、
親身になって相談に乗れるようなコミュニケーション力など、
数え上げればキリがありません。
全てを兼ね備えるのは無理だとしても、
自分の商品価値を高めようとする気持ちや心持ちをもって、
本気でやる気を出して根気よく、
自分と向き合っていく事により、内面が磨かれ、
それが外面にも滲み出てくるようになってくるのかも知れません。
気品とは、どことなく上品さが感じられる、
凛とした雰囲気があることを指すようですが、
一朝一夕にそんな雰囲気が醸し出せるようなものではなく、
年齢とともに年輪を重ね、風雪に耐え、
様々な喜怒哀楽を噛み締めながらも、
自分の糧として、肥やしとしていくことで、
自分の花を咲かせ、そこから漂うオーラのようなもので包み込むように、
自然と周りを感化させてしまう力なのかも知れません。
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FPは、先生的な立場での仕事が多く、
人前で話したり、相談に乗ったり、人と接する機会も多く、
人から見られる事も多いため、細部に亘って気を配り、
その職業の持つイメージから大きくかけ離れることのないような、
服装や姿勢、振る舞い、言葉遣いなどを慎重に選んでいく必要があり、
それがその職業の持つ気品にも繋がります。
職業気質ともいうように、同じ職業の方というのは、
どことなく、服装や行動パターン、雰囲気なども似通ってくるもので、
それを踏襲したり、意識して行く事で、まずは形から入り、
いつしか、その考え方や行動パターンまでもが、
その職業特有のものを持つようになってくる気がします。
ですから、FPとしては先生的な立場を意識して、
それに相応しくないような服装や振る舞い、行動や言動は慎むべきですし、
より積極的に、その気品を養い、培い、高めていこうという気概をもって、
自然と周りを感化させてしまう力を身につけられるようにしたいものです。
次回は、「感化」について考えていきたいと思います。