淘汰

Byhb

8月 12, 2020

本日は、「淘汰」というテーマでお話したいと思います。

世の中は競争と淘汰によって、徐々に変化していくものですが、
新しい知見や技術を取り入れて、時代の要請や人々のニーズをもとに、
より便利で快適な商品、サービスを開発したとしても、
多くの人が利用できるようになるまでには、
いくつかの段階を経る必要があるようです。

例えば、デジタルカメラの発明は、
フィルムや紙という物質的な制約から解放されるという
画期的な発明でありながら、当初はオモチャみたいなものと揶揄され、
そこで立ち止まった企業は淘汰されることとなり、
めげずに研究を重ねていった企業が競争に勝ち残りました。

そして、デジタル化しただけにとどまらず、
潜行期間は小さな改善を繰り返しながら、
やがては破壊的な進化を遂げることとなり、
フィルムという収益源を失う非収益化という段階から、
デジカメ本体がなくてもスマホに組み込むことで、
その機能は充分に活用できる非物質化を経て、
今や誰もが気軽に使える大衆化にまで至っているのです。

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金融サービスにおいては、ひと昔前までは、
お金を預けたり借りるのは銀行、株や債券の購入は証券会社、
リスクに備えるには保険会社など、それぞれ窓口が分かれていて、
それぞれに商品やサービスを提供しつつ、
同業の中での競争と淘汰が繰り返されて参りました。

淘汰の結果として生き残っている現在の金融機関は、
最新のテクノロジーを活用するために、
テクノロジー会社と共同で商品やサービスを開発しながら、

価格破壊や無料化などを経て、今後の大衆化に向け、

更なる競争と淘汰が行われていくはずです。


FPとして取り扱う知識や情報、商品やサービスにおいても、
誰もが当たり前のように活用できるような時代が目前に迫るなか、
これから私たちFPが求められるのは、
知識や情報の提供ではなく、商品やサービスの提供でもなく、
実際に自らが学んだことを活用している生き方を示すこと、
経済的にも時間的にも自由な状態を手に入れ、

その実体験をベースにしたノウハウの蓄積をもとに、

どうすれば学んだことを実践し、行動に結びつけられるのか、

質問に答えていくような感覚で、

成功のみならず、失敗からの学びなどについての 体験を伝えていくことなのかも知れません。

次回は、「経済的自由」について考えていきたいと思います。

By hb