本日は、「打ち出の小槌」というテーマでお話したいと思います。
欲しいものを唱えて振ると、願いどおりのものが出てくるという
昔話に出てくるような伝説の宝、打ち出の小槌さえあれば、
必要なときに、必要なだけ、欲しいものを手に入れることができますが、
現代における打ち出の小槌は、「お金」というものなのかも知れません。
かつての日本では、終身雇用、年功序列制度が一般的でしたので、
ひとたび就職すれば、定年退職するまで会社が面倒を見てくれ、
給与も右肩上がりに増えることが見込まれ、
更には、退職金も確定利回りで見込みが立てられていたのです。
つまり、右肩上がりに増える給与の見込みや確定利回りの退職金があることで、
教育費の準備や住宅ローンの返済計画の見通しが立つなど、
安心してライフプランが立てられていましたので、
右肩上がりの給与自体が、打ち出の小槌だったのです。
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今や右肩上がりに給与が保障されることはあまりなく、
退職金も運用成果に応じて受給額が変動するケースが多いため、
将来の見通しが立てにくい時代と言えるのかも知れませんが、
右肩上がりに増える資産さえ持つことができれば、
打ち出の小槌になるはずです。
以前にも触れましたが、有名な投資の200年チャートのような、
金や債券に比べて、800倍から40万倍の複利のパワーを持つ、
あるインデックス株式銘柄を味方につけておけば、
平均年利を下回る割合に1~2%程度のインフレ率を加味した割合なら、
毎年資産を取り崩し続けたとしても、
右肩上がりを維持しながら資産は増えることになるはずですから、
打ち出の小槌を持つようなものになるのです。
そのうえで、節約による支出の削減、副業などによる収入の増加など、
複数の打ち出の小槌を振ることができれば、
将来への不安をそれほど感じることなく、
今を楽しむことにも小槌を振ることができるはずですので、
お金に関する総合力を身につけておくことが宝になるのです。
次回は、「総合力」について考えていきたいと思います。