本日は、「稼ぎ力」というテーマでお話したいと思います。
稼ぎがあるからこそ、生活に必要な支出を賄うことができ、
支出を稼ぎの範囲内にコントロールすることで貯蓄を生み出し、
貯蓄からタネ銭を確保しておけば投資に回すこともでき、
投資から稼ぎ以外の不労収入を生み出してくれますが、
月に10万円稼ぐ力というのは、投資リターン年3%と仮定して、
税金を考慮せず、投資元本4,000万円に匹敵する力に相当しますので、
稼ぎ力こそが、貯蓄力や、投資力を生み出す土台となります。
とはいえ、いくら稼ぎが多くても稼ぎ以上の支出をしてしまうと、
家計は成り立たず、タネ銭の確保も投資もできませんので、
支出をコントロールして、貯蓄を生み出す工夫も重要になりますが、
稼ぎは多いに越したことがないのも確かで、
稼ぎ力を高めることは、人生の選択肢を広げてくれるのも事実です。
人は社会に出るまでや出てからも、様々な知識を学び、技術を身に付け、
その労働力や能力を社会に提供することで、対価として稼ぎを得ていますが、
自らの稼ぎ力をどこに、どういう形態、どのタイミングで提供するのかで、
その対価であるリターンには、大きな差が出てしまいます。
それはあたかも、お金を銀行の定期預金に預ければ、
確定した利息が得られるものの、低利なため、大きくは増えませんが、
証券口座で株式やETF、債券などに投資すれば、
損失する可能性もありながら、大きく増える可能性もあるような、
リスクとリターンの関係性に似ているのです。
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例えば、会社員として、自らの労働力を企業との雇用契約に基づき提供し、
雇用契約に基づいた場所で、決められた時間、求められる業務を行い、
その対価として得る給与収入は、比較的安定した稼ぎが得られるものの、
一般的には大きく稼げない面があります。
また、フリーランスとして、自らの持つ知識や情報、技術、商品などを
企業や個人との委託契約や請負契約、売買契約などに基づき提供し、
その対価を得る事業収入は、全く稼げない可能性もありますが、
うまくいけば、莫大な収入を得る可能性もあります。
ですから、自らの稼ぎ力をどこにどういう形態で提供するのかは、
お金をどこにどういう割合で預けるのかを決めるポートフォリオと同様、
個人の考え方、生き方、リスク許容度によって自由に選べばよく、
会社員かフリーランスかのどちらか一つだけを選ぶ必要もなく、
会社員という安定した稼ぎを得ながら、副業でも稼いだり、
フリーランスとして稼ぎながら、アルバイトでも稼いだり、
多様な働き方、多様な選択肢のなかから、
自分に最適なポートフォリオをつくれる時代なのです。
そして、一度つくったポートフォリオを放置するのではなく、
定期的にポートフォリオを見直すリバランシングにより、
自分に最適なバランスを保ちながら、
稼ぎ力のもととなる、知識や情報、スキルやノウハウなど、
自らの商品価値を高めていくことで、
リターンを最大化させていけばいいのです。
次回は、「ポートフォリオ」について考えていきたいと思います。