本日は、「リバランス」というテーマでお話したいと思います。
ポートフォリオ理論においては、
逆相関関係にある複数の資産に分散することで、
リスクのみを軽減させる可能性を高めることができますが、
放ったらかしにしていると、価値の上昇した資産割合が高くなり、
資産配分のバランスが変動するため、
ルールを設けてリバランスすることで、当初の資産割合に戻し、
リスクをコントロールすることが大切です。
自分の投資目的やリスク許容度に応じた割合で、
株式と債券を組み合わせるパターンが一般的ではあるものの、
自分のリスク許容度を認識して、資産割合を決めることは、
なかなか難しいことではないかと思います。
そこで、まずは債券の割合を年齢と同じにしてみれば、
年齢とともに、安全資産と言われる債券の割合が多くなる仕組みとなり、
わかりやすく、定期的なリバランスのきっかけづくりにもなり、
初心者向けであれば、参考にしやすい基準になる気がします。
理論上、リスクを軽減してくれるとわかっていても、
実際に投資する際に、何を基準に割合を決めればいいのかわからず、
結局、時間ばかりが経過して、行動に移さないよりは、
まずは、分かりやすい基準で初めてみて、
リバランスする際に、自分のリスク許容度を知り、
徐々に自分にとっての心地よいバランスを見つければいいのです。
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収入のポートフォリオにおいても、
まずは安定した収入があるうちに、それを出来るだけ維持したまま、
月5千円とか月1万円でも増やすための
不安定な収入のポートフォリオの追加を目指し、
まずは一歩を踏み出してみて、実際に取り組んだ結果をもとに、
リバランスしながら、徐々に収入のポートフォリオ全体を
自分の理想に近づけていくほうが現実的です。
行動しないうちから結果を想像してみても、
成功のイメージだけを持てる訳でもなく、
どうしても、失敗や損失のイメージも浮かび、
行動の足かせになることも考えてしまうものです。
まずは行動し、結果を検証し、改善しながら、
不安定な収入と向き合い、リバランスしていくうちに、
不安定とはいえ、ポートフォリオの一角を担えるようになるなら、
それがいかに価値あるものになるのかに、気づけるかどうかが、
リバランスをすべき意義になるのです。
次回は、「不安定」について考えていきたいと思います。